コラム

2023/03/30 17:37

TR+(ティーアールプラス)の元となる次亜塩素酸水と、プールや水道水の殺菌・ハイター等の漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウム

名前が似ているため混合されがちですが、どちらにも同じように殺菌作用があり、インフルエンザやノロウイルスに効果があると実証されています。

 

また、除菌・消毒といえばアルコール消毒ですが次亜塩素酸水と比較した場合の優位性についてまとめてみました。

 

 

次亜塩素酸水

次亜塩素酸ナトリウム

アルコール消毒液

pH領域

弱酸性~中性

強アルカリ性

使用用途

殺菌・除菌・消臭

家庭用除菌・漂白

殺菌・除菌・消臭

品質保持期間

分解力

分解スピード

早い

遅い

早い

安全性

×

空間噴霧

×

 

次亜塩素酸水

次亜塩素酸ナトリウムの80倍の破壊スピードで細胞壁を通過し、菌やウイルスに反応すると素早く水へと変わり、成分が残留しない高い安全性が確保されています。アルコール消毒液では効果の薄いノロウイルスや枯草菌にも効果があると実証されています。

ただ、紫外線に弱いという性質があるため直射日光が当たる環境で保管した場合、分解が進み有効塩素濃度が低下してしまうため保管方法や使用期限に気を付けましょう。

 

次亜塩素酸ナトリウム

漂白剤やプール、水道水の消毒に利用されている塩素系漂白剤の成分である次亜塩素イオン(CIO-)が大半を占めていて、殺菌力はありますが細胞壁を破れず時間をかけて溶解するため分解のスピードが遅いという特徴があります。

酸性の水溶液に反応すると有毒な塩素ガスが発生するので注意が必要。また、タンパク質を分解してしまうため手荒れややけどのような症状を引き起こす恐れがあります。

 

アルコール消毒液

医療分野で幅広く使用されており、細菌のほか真菌・ウイルスの細胞膜を溶かす効果があるのですが、ノロウイルスのように膜のないタイプのウイルスに対しては殺菌・消毒の効果が薄まってしまうのが難点です。

手荒れを起こしやすく、吸引すれば毒性があるうえに、引火性があるため、火気の近くでの使用は危険で、消防法の保管ルールに従う必要があります。

 

それぞれに一長一短があるので、それを理解し必要や用途に応じて、より効率的・効果的に使い分けていきたいですね。


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